
iPhone15 Pro Maxのサイズとデザイン制約
iPhone15 Pro Maxは、Apple製スマートフォンの中でも特に大型のモデルであり、
カメラ部分も突出しているのが特徴です。このカメラユニットの存在は、
実はレザーカービングにおいても無視できないデザイン上の制約となります。
通常、シェリダンスタイルのレザーカービングでは、円形の枠の中に花(フラワー)
を配置するのが基本的な構成です。
しかし今回のPro Maxにおいては、カメラ部分のスペースを考慮すると、
従来通りに円を二つ配置することができませんでした。
シェリダンスタイルカービングとは?
シェリダンスタイルは、アメリカ・ワイオミング州シェリダン発祥のレザーカービング技法で、
繊細かつ立体的な花模様が特徴です。円の中に1つの花を配置し、葉や茎をバランスよく絡める
デザインは、見る人の目を惹きつける美しさを持っています。
その技術は一朝一夕に習得できるものではなく、カービングナイフやスタンピングツールの使い方
ひとつで表情が大きく変わる、非常に奥深いものです。
円をひとつに、花を大きく──デザインの工夫
今回の作品では、シェリダンスタイルの伝統を尊重しつつ、iPhone15 Pro Maxという現代的な
デバイスに合わせたデザイン上の工夫を凝らしました。
限られたスペースの中で存在感を出すために、円はひとつに絞り、その中に配置する花のサイズを
最大限にまで引き上げ、その花を二輪配置しております。
圧着のみの仕立てで価格とリメイク性を両立
革の仕立て方法として「圧着のみ」というシンプルな工程を採用しています。
具体的には、レザーカービングを施した革を、スマホカバー本体にゴムノリで丁寧に圧着する
のみで仕上げております。
この方法を選択した理由は大きく二つあります。
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手縫い工程を省くことでコストダウンを実現
手縫いによる仕立ては時間と技術を要する分、価格にも反映されます。
圧着のみの方法を取ることで、オーダーメイドながらも比較的お求めやすい価格で
の提供が可能となりました。 -
将来的なリメイクを見据えた設計
スマホ本体の買い替えは2~3年ごとに行われることが多く、
それに伴ってカバーも変更する必要が出てきます。
圧着方式であれば、使用後に革部分を剥がし、
別のスマホカバーに再度貼り付けるといったリメイクや再利用も比較的簡単に行えます。
他のiPhoneシリーズにも展開予定
今回、オーダー分と共にiPhone15、15 pro max、16、SEといった機種も同時にカバーを仕入れました。
可能な限り花のサイズ感を保ちつつ、バランスよくデザインを配置していく予定です。
各機種のサイズやカメラ配置の違いを踏まえながら、それぞれに最適なレイアウトで制作を行います。
iphone以外のスマホカバーもオーダーを承ることが出来ます。
ご希望のデザイン等出来る限り柔軟に対応いたしますのでお気軽にお問合せ下さい。
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