Leather Works Exist

拘りのレザーアイテム

ご訪問ありがとうございます。
Leather Works Exist では革を裁断~レザーカービング、手縫いによる仕立ての全ての行程をハンドメイドに拘り手作業で製作しています。
「アメリカの香りがする装い」をコンセプトにレザーカービングを施した革製品を製作しております。

カテゴリ: 作業風景

こちらはフルオーダー品です。
お客様と打ち合わせを複数回行い
デザインの試作品を確認頂いたりとかなり時間がかかり
お客様にお待たせしてしまいましたが最高の出来です。

こちらはショルダーバッグのかぶせ(蓋)の部分に
ネイティブスカルヘッドを配置

良く見て頂くと分かるかと思いますが
円形の土台にスカルヘッドを配置し、
アルフォンス・ミュシャを意識しつつ
円よりスカルヘッドを大きくし、かつ円の中心より
上部に少しずらして円よりはみ出してます。
それにより、フラワーカービングより前面にスカルヘッドが
存在するように見え立体感を強調しています。

それでいて、敢えて蔓を円のボーダーに絡めて
背景であるフラワーが前面に来ているようにも見え
錯覚を覚えるような不思議さも演出しています。

背面部分は何も無いのは寂しいとお客様のご要望により
大きからず小さからず、中間ぐらいのサイズで一輪咲いています。
内側には柔らかな豚革を貼っています

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サイズは幅32cm×高さ25cm×マチ10cmで
A4ファイルが余裕で入る大きさです。

スカルヘッドのような表現はフュギュアカービングといい
風景や人、動物などを表現する技法です

自分はあまりフュギュアカービングの経験はなく
自分が得意なフラワーカービングとまた、刻印や道具の使い方が違いかなり悩んだりして
試行錯誤して製作させて頂きましたが、
自分の中のスキルが一段UPした良い経験になりました!
今後、スカルヘッドでまた何か製作したいなと思います。

約2年ほど前に製作したアクオス用のスマホケースのメンテナンスを行いました。

樹脂製のハードケースが革から外れた為、接着し直しました。

樹脂製ハードケースもひび割れていた為、新品に交換、バネホックも故障していた為交換しました。

当工房では将来的のことを考えハードケースは強力粘着テープで固定して交換等しやすくしております。

写真は作業後の写真です。
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かなり綺麗なエイジングで製作者冥利につきます。

コロンブスのクリーナーを優しく塗布して汚れを取り、オイルを塗布してさせて頂きました。
 
手がよく触れる場所や汗を吸うた場所は黒くなりやすくエイジングは人それぞれ違います。
 
もし、黒くなるのが嫌でしたら、汗など水分を吸わないように革用の防水スプレーをかけたほうがいいです。 



何を食べ、何を着、何を持つのか。

物は人を構築するアイデンティティの一部であり、その一部に自分は関わっている。

だから、自分が作り出すモノはいい影響を与えるものでありたい。

大層なことでなくていい。だた持つことで気分が上がる。テンションがあがる。

そうだったらいいな。 

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幅1.5cm×長さ21cm×厚み2.5mmの革を用意します。
革を切り出す場合は革包丁か別たち、またはカッターを使用します。
カッターは100均のではなく、オルファかNTの黒刃を使用したほうがよく切れますし、ストレスが無いです。

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革の裏側、床面と革の切断面、コバをCMCで磨きます。
磨きの薬剤はトコフィニッシュやトコノールなど複数ありますが
目的は同じです。
床面を処理することを床洗いとも言います。
目的は毛羽立っている繊維を寝かせます。
コバ磨きは毛羽立ちを押さえるのと革のヘリを圧縮することにより
頑丈さを出す作業です。

コバは一説によると木材の端材、木端(こっぱ)からきてると言われています。

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磨くとコバは艶が出ます。

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ハトメ抜き10号(直径3mm)で穴を開けます。
端から1cmに2箇所、さらに片側は+5cmの箇所に。
黒い板はゴム板で穴空け時に革の下に敷く物です。

ハトメ抜きが革から抜けないことがあるかと思います。
そういう場合は事前にハトメ抜きの刃の部分にロウをこすりつけて
おきますと簡単に抜けます。

ハトメ抜きはホームセンターでも買えますがやめたほうがいいです。
ホームセンターの物は質が悪く数回使っただけで刃こぼれしましたので
あまりおすすめできません。

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両面カシメ(大)と丸カンを用意します。
丸カンの代わりにレバーナス金具などでもいいでしょう。

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丸カンを通して

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両面カシメで止めます。
カシメ金具はそれぞれサイズがありますのでそのサイズに合わせて
打ち棒を用意してください。
カシメ金具などの金具類はサイズ規格がきっちり統一されているわけではないので
会社によっては微妙な差があります。
可能ならよく買う金具屋さんで金具と道具を揃えたほうがいいです。
なんでも西日本と東日本だとサイズの誤差が1mmちかくある場合があるそうで
その場合、カシメても綺麗に出来ないなどがあるそうです。

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シンプル構造で誰でも簡単に作れると思いますので
ご興味があればチャレンジしてみて下さい!
 









レザーカービングの秘密!

それは図案の起こし方

レザーカービング、それもシェリダンスタイルのテキストは沢山発行されていますが

図案の起こし方はほとんどないかと思います。

デザインの肝!図案をYouTubeに投稿しましたのでよかったらご覧下さい。

自分は美術関係の学校に行ったわけではないので図案はいつもかなり苦労しています。

自分のシェリダンスタイルの図案は他の作り手と差別化を図る為に一部特徴のあるデザインをしています。
できれば、丸々真似はご遠慮下さいませ。
あくまでも参考としてご覧下さい

皆様も自分だけの特徴を図案に込めてみましょう♪

技法はSTDUIO TAC CREATIVEより発行の
「レザーカービングの技法・シェリダンスタイル編」
に全て詰まっていると言って過言ではない本です
かなり勉強になりますよ♪



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