Leather Works Exist

拘りのレザーアイテム

ご訪問ありがとうございます。
Leather Works Exist では革を裁断~レザーカービング、手縫いによる仕立ての全ての行程をハンドメイドに拘り手作業で製作しています。
「アメリカの香りがする装い」をコンセプトにレザーカービングを施した革製品を製作しております。

カテゴリ: カービングの作業

前回の〔レザーカービングの基本・道具編〕の続き

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今回はスーベルナイフについて説明いたします。
スーベルナイフまたはスーベルカッターと呼ばれるレザーカービング用の
特殊な道具で革に切れ込みを入れデザインします。
こちらはクラフト社の初心者用スーベルナイフ

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基本構造は三分割で上からヨーク、ボディ、ブレードと呼ばれます。
ブレードは初心者用以外にシェルダンスタイル用やさらに薄型などあります。

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ヨーク部分に人差し指を置き、親指と中指でボディをつまんで
薬指でブレードの頭を押さえます。
ヨーク部分が動くことによりボディを回転させ曲線のカットが出来ます。
初心者用はコスパはいいんですがヨークの動きが鈍いです。
回転部分がワッシャーになっているのでその部分にミシンオイルを一滴垂らすだけでも
動きがだいぶ違います。

このほかにブレードを研ぐ道具が必要です。
なぜなら買ったばかりのブレードはほぼ刃がついていない状態ですので
オイルストーン・角度調整器・ミシンオイル・ルージュステック(青砥)が必要です
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研ぎ方はこちらの映像から


スーベルナイフのカットの練習



ときどき「レザーカービング」の検索で訪れる方が
4月以降増えた気がします。

おそらくステイホームでレザーカービングに
興味を持った方の検索でときどきヒットしたようです。

ですのでこの機会にレザーカービングの基本的な道具や
やり方を記載したいと思います。
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まずは打ち具、右からモウルと木槌
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モウルはカービング用の打ち具で先端の白い円柱部分が
吸音性のあるナイロン素材で出来ています。

モウルの代用品として木槌が使用できます。

カービングにおいてモウルは重すぎず、軽すぎない
自分にあった物を使用してください。
重すぎるとすぐ疲れ、軽すぎると余計な力が入る為腱鞘炎になりやすいです。

次に革に切れ込みを入れる道具、スーベルナイフ
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こちらは初心者用スーベルナイフ
価格が安く初心者が購入しやすい
800円~でメーカーにより質感やバランスが多少違います

スーベルナイフまたはスーベルカッターともいいますが
買ったままの状態ではほぼ刃が付いてない状態なので
このほかに角度調整器とオイルストーンで刃を研ぎます。

通常刻印
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カービング用の刻印で金属の表面にはメッキがかかっていて
錆が付かないようになっています。
価格は300~600円

フラワーカービングやフィギュアカービングなど
表現する方法に対応して刻印も増えていきます。

通常刻印のほかにシェリダンスタイル用刻印があり
違いは溝の細かさやエッジが効いているなど細かい部分が違います。
だいたい1000円~4000~8000円など価格があります。


もし、彫金用の刻印で革に打刻しますと
彫金用の刻印は鉄むき出しの為、革が黒く反応します。

カービングの作業台として大理石とフェルト
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打刻の力をしっかりと受け止めてくれる土台
写真の物で25×25cm×3cm
価格は3500円~
大理石の下には振動と音を吸収する為のフェルトを敷きます。

大理石の代用品として墓石などに使用される
御影石も使用できます。

または、固く繊維がしまった木のブロックでも代用できます。

このほかにデザインを写すトレースフィルムとデザインをなぞる鉄筆が
必要になります。

次回はスーベルナイフについて詳しく説明していきます。


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