Leather Works Exist

拘りのレザーアイテム

ご訪問ありがとうございます。
Leather Works Exist では革を裁断~レザーカービング、手縫いによる仕立ての全ての行程をハンドメイドに拘り手作業で製作しています。
「アメリカの香りがする装い」をコンセプトにレザーカービングを施した革製品を製作しております。

カテゴリ: 作り方

7404a0df.jpg

前回の染色を終え、乾くのを待っている間に中パーツを用意し、
カービングをした本体も型紙通りに本裁ちします。

f2f20841.jpg
2baf23b8.jpg

菱目打ちと言う道具で本体に軽く穴を開けます。
これは表面だけで裏まで貫通していません。
自分が使用している菱目打ちは八本刃、一寸(約3.3cm)に
刃が八本あり、刃の一番広い巾で3mmちょいあります。
革の厚みが薄い場合は貫通させても問題はありませんが厚い場合
穴の巾が3mmと広く開いてしまいます。

3822bc57.jpg

ですので写真のように巾の狭い菱錐で一穴ずつ開けながら手縫いで縫っていきます
革に穴を開けるということは革の繊維を切るわけですから
穴は小さいほうが革の強度を維持しやすいと私は考えます

手縫いが全て終了しましたら最後に革の断面(これをコバと呼びます)を
綺麗に整えます。
aadf6645.jpg

写真だと分かりづらいかもしれませんが革を綺麗に揃えても多少
凹凸がありますので紙ヤスリをかけ、コバを整えます。

0927cfd9.jpg

ヤスリをかけたコバに仕上剤を塗り、丁寧に磨きますと写真のように
艶がある仕上がりになります。
コバを磨くことにより、強度UPと見栄えがよくなります。

完成した作品は次の記事で



当ブログの画像・作品デザイン・文章の無断転写・転用を固く禁じます。

お問い合わせはメールフォームからお願いいたしします


ブログランキングに参加していますので
良かったらポチっと応援よろしくお願いします

8753533a.jpg

bd8e55a5.jpg

カービングを終了しましたら染色をします

まずは革を湿らせたことにより失われた油分を補う為に薄くニートフットオイルを塗ります

次にアンティックダイという染料を塗ります
アンティックダイはペースト状の染料で打刻により出来た凹み部分だけに色を入れ、陰影をつける物です

アンティックダイを革に塗りますと色が付いて欲しくない部分にまで色が付いてしまうので
前準備として革に防染剤を塗っておきます

歯ブラシを使ってアンティックダイを凹み部分に刷り込み、素早くティッシュで余分な染料を拭き取りますと写真のように陰影がハッキリとします
アンティックダイが渇いた後、艶出しをかねて防染剤を塗ります

全ての打刻が終了しましたら最後にスーベルナイフでデコレーションカットを入れます

デコレーションカットは名前の通り飾りのカットワークです
蔓の先端に二本線を入れ流れを強調したり、花に入れて広がり具合を強調します

b3183181.jpg

dd2ba5c6.jpg

背景の部分をバーグランダーという刻印で打刻し全体的にハッキリとさせます


当ブログの画像・作品デザイン・文章の無断転写・転用を固く禁じます。

4f05b5aa.jpg

6a40d832.jpg

5b2c93d8.jpg

花を打ち終わった後は
ベンナーと呼ばれる三日月状の刻印を使用し、葉の葉脈と花の茎を表現します

次にミュールフットと言う刻印で茎の流れや蔓の収束部分を表現します


写真3枚目の説明
右からベンナー、ミュールフット、シード



当ブログの画像・作品デザイン・文章の無断転写・転用を固く禁じます。

↑このページのトップヘ