動物の皮を腐らないように処理を行うのが「鞣し」といい、皮→革になります。

当工房がメインで使用しているタンニン鞣しとは

お茶やワイン等、植物に含まれるタンニン剤を使用して鞣した物をタンニン鞣しと言います。

当工房がメインで使用している革は姫路の昭南皮革製のタンニンヌメ革を使用

昭南皮革では日本でも数が少ないピット槽製法での鞣しを行っています。

・ピット槽製法とは何か?

分かりやすく言えば、タンニン液のある巨大なプールに革を漬け込んで鞣すやり方で

薄いタンニン液から濃いタンニン液へと濃度を変えながら鞣す方法

浸けおきで鞣すので時間がかかり約3ヶ月かかるそうです。

他にドラム鞣し製法があり、タンニン液と皮をタイコと呼ばれる機械に入れ、一緒に回します。

イメージはドラム式洗濯機で回すようにして早く鞣すことが出来ます。

ドラム鞣しは革の繊維がほぐれ柔らかめ、ピット鞣しは浸けおきゆえに

革の繊維がほぐれずに締まっています。

繊維が締まっている革がレザーカービングに向いていると考えます

同じピット槽製法で有名なのが栃木レザーというタンナー(皮革製造企業)ですが、

これは個人の感覚ですが、栃木レザーのヌメ革はカービングした際、

刻印は入りますが繊維が締まるというより、横に逃げる感覚があり

現在は使用はしておりません。